はじめに
2025年現在、ビジネス現場では複数のクラウドサービスやツールを連携させ、自動化によって業務効率を最大化するニーズが高まっています。本記事では、Make.com(旧Integromat)の2025年最新アップデートをもとに、基本機能から実践的な自動化フロー構築手順まで深掘り解説します。
Make.comとは
Make.comは、コード不要で多様なアプリケーションやサービスを連携できるノーコード自動化プラットフォームです。ドラッグ&ドロップの直感的なインターフェースでシナリオ(シナリオ)を組み、API経由でデータ取得や処理、条件分岐、ループなどのロジックを実装できます。
2025年最新アップデートポイント
- リアルタイムデータ処理の強化:Webhooksの受信パフォーマンスが大幅改善
- AIモジュールの追加:ChatGPTや他社AIサービスとの連携がワンクリックで可能に
- ワークスペース共有機能:チーム単位での権限管理とコラボレーション機能を刷新
- 新プライシングプラン導入:中小規模向けのライトプラン追加
基本機能とユースケース
代表的なユースケースとして、以下のような自動化シナリオが考えられます。
- メール受信時に添付ファイルをGoogle Driveへ保存し、Slackで通知
- フォーム送信データを自動でCRMに登録し、営業チームへタスク作成
- ECサイトの受注情報を取得して会計ソフトへ自動仕訳
自動化フロー構築手順(ハンズオン)
- Make.comにサインアップし、新しいワークスペースを作成
- シナリオエディタで「Webhook」モジュールを配置し、受信URLを取得
- 連携先アプリ(Gmail、Slack、Google Driveなど)のモジュールをドラッグ&ドロップ
- 各モジュールを線で結び、フィルタやループ条件を設定
- テスト実行を行い、ログを確認しながら動作を検証
- シナリオを有効化し、運用を開始
価格プラン比較
プラン | 月額(USD) | 操作数 | 特徴 |
---|---|---|---|
Free | 0 | 1,000 | 基本機能利用可 |
Core | 9 | 10,000 | チーム機能・標準サポート |
Team | 29 | 50,000 | 高度なコラボ機能 |
導入時の注意点
- 操作数(Tasks)の上限により想定以上のコスト増に注意
- 外部API利用時のレートリミットを考慮してフローを設計
- ワークスペース権限設定を適切に管理し、情報漏洩を防止
今後の展望
今後はさらにAIモジュールの強化や、業種特化テンプレートの追加が期待されます。また、日本国内の公的機関やERPシステムとの連携コネクタ拡充により、より高度な業務自動化が可能になるでしょう。