はじめに
DifyはオープンソースのAIアプリケーション開発プラットフォームとして急速に普及しており、2025年2月にリリースされたv1.0.0でプラグインエコシステムの基盤が整備されました。プラグインを活用することで、外部サービスやカスタム機能を簡単にAIワークフローに組み込むことが可能です。
プラグインエコシステムの進化
v1.0.0以降、すべてのモデルとツールがプラグイン化され、公式リポジトリで管理されるようになりました。2025年1月にはベータ版としてプラグイン機能が公開され、コミュニティが拡張機能を開発しやすい環境が整いました。
最新バージョンv1.4.1の新機能
2025年1月にリリースされたv1.4.1では、バグ修正と機能強化が中心ですが、プラグイン開発向けのCLIコマンドやワークフロービルダーの拡張が含まれ、開発体験がさらに向上しています。
カスタムプラグイン開発手順
- 開発環境準備:Node.js、Dify CLI、Gitをインストール。
- プロジェクト作成:
dify plugin init my-plugin
でスケルトンを生成。 - コード実装:handler関数内でAPI呼び出しや処理ロジックを記述。
- テストとビルド:
npm test
でユニットテスト、npm run build
で出力。 - Marketplace公開:Dify Marketplaceにアップロードし、バージョン管理を設定。
実践ハンズオン:天気情報プラグイン
サンプルとしてOpenWeatherMap APIを利用し、ユーザーの地域に応じた天気情報を返すプラグインを作成します。APIキー設定、HTTPリクエスト、レスポンス整形の実装例を紹介し、実際のコードスニペットを掲載します。
運用とメンテナンス
プラグインは依存パッケージの更新やDifyコアのバージョンアップに合わせてメンテナンスが必要です。CI/CDパイプラインを組み込んで自動テスト・デプロイを行う方法を解説します。
今後の展望
プラグインマーケットプレイスの拡大により、コミュニティ製プラグインが急増することが予想されます。AIと外部サービスのシームレスな連携がさらに進み、より高度なエージェント機能が普及していくでしょう。