はじめに
昨今、業務アプリを内製化するニーズが高まる中、プログラミングの専門知識がなくてもアプリを作成できるノーコードツールが注目されています。本記事では、ノーコード開発プラットフォームBubbleを使い、最新のAI機能を活用して業務アプリを高速に開発する手順を詳しく解説します。
Bubbleとは?
Bubbleは、ドラッグ&ドロップでUIを組み立て、ワークフローやデータベースを簡単に設定できるノーコードプラットフォームです。コード不要で本番環境へのデプロイまで可能なため、スタートアップから大企業まで幅広く利用されています。
2025年最新アップデート概要
2025年6月にリリースされた最新アップデートでは、AIアプリジェネレーターにBuild GuidesとAI Page Designerが追加されました。これにより、アイデア入力から高速にプロトタイプを生成でき、非エンジニアでも高品質のUI設計が可能になりました。
Bubbleアカウントの作成と初期設定
- 公式サイトからサインアップ:メールアドレスを登録し、プランを選択します。
- 新規アプリの作成:ダッシュボードから「New App」をクリックし、アプリ名を設定。
- エディタの基本設定:アプリの言語やタイムゾーンを日本(Asia/Tokyo)に合わせましょう。
データベースの設計
Bubbleでは「Data」タブでデータ型(Data Type)とフィールドを定義します。たとえば「顧客」「売上」「商品」といったテーブルを作成し、リレーションを設定することで業務データを効率的に管理できます。
ページとUIの構築
「Design」タブでページレイアウトをドラッグ&ドロップで作成します。フォーム、Repeating Group(リスト表示)、ボタン、テキストなどを配置し、レスポンシブ設定も忘れずに行いましょう。
ワークフローとロジックの設定
「Workflow」タブでは、ユーザー操作に応じたアクションを定義します。例として、フォーム送信時にデータを保存し、サンクスページへ遷移するフローを作成します。条件分岐やAPIコールもここで設定可能です。
AI機能の活用
新機能のBuild Guidesでは、アプリの目的を入力すると自動で必要なページ構成やデータモデルを生成します。またAI Page Designerは、欲しいUIイメージを文章で指示するだけでデザイン案を提示し、簡単に反映できます。
アプリのプレビューとデプロイ
エディタ右上の「Preview」ボタンで動作確認を行い、問題なければ「Deploy」ボタンで本番環境に公開します。独自ドメインやSSLの設定もこの段階で行いましょう。
開発のポイントとベストプラクティス
- データ構造はリリース前にしっかり設計する
- バージョン管理機能で定期的にバックアップを取得
- プラグインは必要最小限に絞り、動作検証を怠らない
今後の可能性
Bubbleは今後、マルチプラットフォーム対応やより高度なAI自動生成機能を強化予定です。ノーコード開発の進化に伴い、社内システムの内製化がさらに加速すると期待されます。
関連動画:Bubbleの実演解説(2025年度)